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あなたにとって私は害でしかないと思います。
どれだけ言葉を尽くしてあなたを思っても私が抱えている物が我慢できない限り、あなたを癒やすことなんてできないから。
離れた方が良いと分かっているのにどうすれば良いのか分からない。
もう会わない。
その一言が言えればどれだけ楽だろう。
私の傷なんてどうせそのうち固まるはずだから。
あなたがこれ以上頑張りすぎないように。
私が足を引っ張ってしまわないように。
少しずつ少しずつ、話さなくなっていけばあなたの負担も減るのでしょう。
少しずつ少しずつ、距離を取ればあなたは身軽になるはずです。
私にとっての救いでも、あなたにとっては枷になる。
今まで楽しかったありがとう。
今日まで話してくれたことに感謝します。
たくさん助けてくれてうれしかった。
きっと悲しむそぶりは見せてくれると思うけど。
次の瞬間には気づくんだ。心が体が軽くなったことに。
私という存在が、ただの重荷にしかならないと。
お願い早く気づいてください。
私のことは気にしないで。
やさしいあなたは気にかけてくれるけど、
今までだって何度もあった。
今回はいつもよりちょっと傷が深いだけ。
麻酔を打てばきっとなくなるはずだから。
だからお願い。
早く気づいて。